合気道感想文~東北大震災から一年半が過ぎて~
岡村 美基男
東北大震災から一年半が経過しました。
私自身、震災から半年後の九月に岩手県山田町で復興のお手
伝いをさせていただきましたが、初めて現地に足を踏み入れ
たときは、被害のあまりの大きさに声を失ったものです。か
つて駅を中心ににぎわっていた海辺の街は、津波と火災によ
り破壊され、建物の基礎が無残な姿をさらしていました。
しかし、そのような状況にあっても、山田町の人々はひた
むきに復興に取り組んでいたように思います。外からきた人
間が、被災された人々の心のありよう想像することは難し
く、傲慢でさえありますが、家族や地域を守ろうという強い
意志を感じました。
開祖の「合気道真髄」には「合気道は魂の学びである」
「合気は人命を救うためにあるのである」とあります。
私もまた、合気道の鍛練を通じて、山田町の人々が示した
優しくも強い意志を自分の心の内に育んでいきたいと思いま
す。
コメントをお書きください