合気道を習い始めて
牧野 雅和
家族で何かやりたい。そしてそれが子供のため
になれば尚良い。そんなことを思い始めた時、合
気道に目が留った。武道は私自身も初めての経験
だった。不安はいっぱいあったけれど案ずるより
産むが易し、きっと易くはないだろうけど、思い
切って飛び込んでみた。
最初の数カ月は週一回の稽古がとても長く感じ
た。何もかもが初めてで覚えることが多く、何を
やっても中途半端にしか理解できず納得がゆかな
かった。その歯がゆさに居たたまれず合気道の入
門書を購入し、熟読した。
それからの稽古は少しずつ楽しくなってきた。何
事も自分から「やろう」と思わなければ駄目だと
気が付いた。今だに覚える事ばかりであることに
変わりはないのだが、今は基本技の習得と、稽古
で習った技の足捌き、体捌きを中心に理解しよう
と心掛けている。
子供には、合気道というものがまだよく理解でき
ていないようではあるが、少なくとも楽しんでは
いるようである。妻も悪戦苦闘しながらも続けて
いる。習得の早さは遅くとも続ける事が大事だと
思っている。まずは一年後、家族がどの位に上達
するかが、今のささやかな楽しみである。
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